年金には、配偶者がいる場合に年金額が上乗せされる制度があります。
これを 加給年金といいます。
会社員の給与でいう「家族手当」に近い仕組みで、条件を満たすと 年金に加算される形で受け取ることができます。
ただし、誰でも受け取れるわけではなく、年齢や配偶者の状況などいくつかの条件があります。
この記事では、加給年金の仕組みや金額、対象条件、申請方法を整理します。
※制度内容は変更される可能性があります。最新情報は日本年金機構などの公式情報をご確認ください。
加給年金とは
加給年金とは、厚生年金を受け取る人に扶養している配偶者や子どもがいる場合に、年金額が上乗せされる制度です。
対象になるのは 厚生年金を受給している人です。
国民年金のみの人には原則として加給年金はありません。
制度の目的は、配偶者や子どもがいる家庭の生活を支えることです。
加給年金はいくらもらえる?
加給年金の金額は、配偶者や子どもがいる場合に加算されます。
代表的な金額は次のとおりです。
| 対象 | 年間加算額(目安) |
|---|---|
| 配偶者 | 約22万円 |
| 第1子・第2子 | 各 約22万円 |
| 第3子以降 | 各 約7万円 |
※金額は年度により改定される場合があります。
加給年金の金額例
例として次のケースを考えます。
- 65歳の夫が厚生年金を受給
- 配偶者は63歳
- 子どもなし
この場合
配偶者分として
約22万円 / 年
が年金に加算されます。
つまり
22万円 ÷ 12
≈ 約18,000円 / 月
程度が年金に上乗せされるイメージです。
加給年金の対象条件
加給年金を受け取るにはいくつか条件があります。
① 本人の条件
主な条件は次のとおりです。
・厚生年金に20年以上加入している
・65歳になり老齢厚生年金を受給している
これらを満たす必要があります。
② 配偶者の条件
配偶者にも条件があります。
・65歳未満である
・年収が一定額以下
・本人に扶養されている
配偶者が65歳になると、原則として加給年金は終了します。
加給年金の申請方法
加給年金は、通常は 老齢厚生年金の請求手続きの際に申請します。
主な手続き先は
- 日本年金機構
- 年金事務所
- 年金相談センター
などです。
提出書類は状況によって異なりますが、一般的には次のような書類が必要になります。
- 年金請求書
- 戸籍関係書類
- 世帯関係書類
詳細は年金事務所などで確認することができます。
加給年金の注意点
加給年金にはいくつか注意点があります。
主なポイントは次のとおりです。
- 配偶者が65歳になると終了する
- 配偶者が一定以上の年金を受け取る場合は対象外になる場合がある
- 制度内容は年度によって改定されることがある
また、配偶者が65歳になると 振替加算という制度が関係する場合があります。
参考・出典
日本年金機構
加給年金
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/roureinenkin/kakyu.html
(最終確認日:2026年3月18日)


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